当社は、新型コロナウイルス感染症パンデミック後のインドネシアの不動産及び不動産テクノロジー市場の成長に強い期待感を持ち、Striders Global Investment Pte. Ltd. （本社：シンガポール、取締役：Nelaka Haturusinha）を通して、インドネシアで不動産管理プラットフォームTravelioを運営するPT Horizon Internusa Persada (以下：Travelio) （本社：インドネシア・ジャカルタ、共同創業者兼CEO：Hendry Rusli）の株式を取得しました。
なお、今回の投資も、インドネシアの業務提携先であるインドジェン・キャピタル（本社：インドネシア・ジャカルタ、マネージングパートナー：Chandra Firmanto チャンドラ・フィルマント）の仲介によるもので、Travelioは、東南アジア地域を中心に有望なアーリーステージのベンチャー企業への投資を行うインドジェン・キャピタルの投資先です。
Travelioは、インドネシアに拠点を置く住宅用不動産管理会社で、オーナーとテナント、その他不動産管理関連のサービス提供者をワンストップでつなぐ独自のオンラインプラットフォーム「Travelio」を構築し物件を管理しています。インネシアにおいては、従来不動産投資家がキャピタルゲイン狙いでの転売目的で資産を所有する志向があり、その一方で不動産業界の慣例として入居時には多額の前払い家賃を要求されるなど、オーナー側とテナント側とのミスマッチにより投資物件については空室率が50％となるケースも散見されていました。Travelioは、この問題に取り組み、オーナー向けとテナント向けそれぞれにアプリを開発提供して、このミスマッチを解消しました。特に、テナントのニーズに合わせて、1カ月以内の短期契約から、1年以上の長期契約まで幅広い選択肢を提供するほか、家具付き物件の提供などサービスメニューを拡充しております。また、オーナーには、維持管理関連サービスなどの様々な課題を解決するためのソリューションも提供しています。結果として、物件の管理、融資、支払い等を円滑に進めるサービスや、物件のメンテナンスやインテリアデザイン、生活必需品の手配など、3Pサービス（People:人、Process:プロセス、Products:商品）を提供し、その柔軟な支払い方法や幅広い賃貸オプション、運営の透明性の高さ等により、Travelioは、ミレニアル世代やジェネレーションZ世代の入居者の獲得に成功しています。
現在、ジャカルタをはじめ他のインドネシア主要都市までサービスを拡大し、4,000件以上の物件がTravelioのプラットフォームに掲載されており、月間の訪問者数は100万人を超えています。2019年11月、TravelioはGobi Partners（中国）＆ Pavilion Capital（シンガポール）率いるシリーズBの資金調達ラウンドで1,800万米ドルの調達に成功し、創業から5年の事業運営期間で総額2,400万米ドルを調達しました。
当社は、都内で6,000戸以上のマンションを管理する不動産管理会社「株式会社トラストアドバイザーズ」を所有し、同社は新型コロナウイルス感染症パンデミック後の成長を後押しするためDX化を推進しています。今回の戦略的投資について、当社の代表取締役社長の早川は、「今回の投資はストライダーズグループの不動産セグメントの海外展開に向けた大きな一歩になるとともに、Travelioは新型コロナウイルス感染症パンデミック後の成長に向けた大切なパートナーとして考えています。また、創業から現在に至るまでの様々な経営課題を乗り越えてきた経営陣のマネージメント能力の高さや、テクノロジーを活用して市場の需要と供給のギャップを最小化しようとする試みは、アナログ主導のインドネシアの不動産セクターの破壊的イノベーターとして新たな市場を創出できると期待しています。」とコメントしています。
当社傘下のシンガポールに本社を置く投資会社Striders Global Investment Pte. Ltd. の取締役Nelaka Haturusinhaは、「Travelioへの投資は、新興市場や開拓市場で成長しているベンチャー企業を支援していくという、ストライダーズの投資戦略の継続的なコミットメントを示しています。今後トラベリオ社から得る不動産テックの見識を、ストライダーズグループの不動産部門のDX化推進に役立てていきたい。」とコメントしています。
＜お問合せ先＞
株式会社ストライダーズ（事業本部・海外事業部）
担当：ネーラカ（英語・日本語）
TEL:03-5777-0212